**まずはじめに**
今回はわたしの主観的な部分がかなりあるので、話半分に見ていただきたいと思います。
そしてまた引用させていただいた情報も、皆さんで理解して判断していただきたいです。
デンマークはよくクリーンエネルギーを扱う先進国と言われています。
決してそれは偽りではなく、確かに風力で多くのエネルギーを補っていますし、先週のコペンハーゲンとヨーテボリの旅でも周辺でいくつかの風力発電をしている所を見かけました。
しかし、デンマークに限らず、供給率は違えどヨーロッパ各国でもまだまだ火力や原子力による発電は行われています。
デンマークの首都であるコペンハーゲンの人口は約52万人。
人口で見て、同じような規模の市を数えると日本国内では20都市にもなります。
デンマーク全体ではおよそ550万人。一方、日本は1億3千万人程度と言われています。
国土の大きさは勿論、生活習慣や環境の違いが各国であるので一概にエネルギー資源を比べたり善し悪しをつけるのはどうかと思いますが、エネルギーに対する考え方や技術を学び、取り入れ、また協力してお互いに活用していくのは素晴らしいことだと思います。
日本でも、エネルギーの問題は長い間わたしたちの大きな課題でいましたが、去年を境に本当に色々と考えて気付いた人が年齢や性別を問わずに多かったのではないでしょうか。
まだ解決に時間がかかる問題は多々ありますが、少しでも早く道が開ければ良いと日々願っています。
日本ではよく、外国がいかに素晴らしく進んでいるか、という観点でよく物事が伝えられている気がします。
ドイツやデンマークはその典型で、良いイメージを持っている方が多いかと思います。
でも旅をしていたり、暮らしてみたり、その国の人と話してみるとやっぱりどこでも似たような問題を抱えていたり、あまり他所では語られない部分も多くあります。
今、わたしの住んでいるドイツの首都であるベルリン。
わたしが小学生の頃だったでしょうか。
テレビでドイツはゴミの分別化が他国よりも厳しく、リサイクルもとても進んでいるというニュースを見た記憶があります。
実際、わたしの住んでいるアパートでも6個のゴミ用コンテナーが用意されていて、それぞれ、パッケージやプラスチックゴミ、野菜くずなどの有機物、色付きの瓶、無色の瓶、紙類、リサイクルのできない一般ゴミに分かれています。
しかし、わたしの働いてるビルでは4種類のみ。
コンテナーの大きさや種類によって業者さんに払う金額も変わってくるので、色々な事情があり、それぞれの建物で状況が異なっています。
日本でよくある規定とは違い、こちらではほぼいつでもゴミを捨てる事が可能です。
でも本当に皆がきっちりと分別しているかと言うと... 残念ながらそうとは言えません。
ドイツ人でも分別ルールを全くと言っていい程、知らない人がたくさんいますし、間違えたコンテナーにずっと入れ続けている人もいます。
知り合いの子は、金属は時間が経てば自然に還るからと言って、疑問を持たずに有機ゴミの中にいつも捨てています。
そして、有機ゴミがどのような過程を終え、何に使われるのかという事に関しても彼女は無知でした。
かなりの人数のベルリンで暮らす人々にゴミ事情を聞いてみましたが、分別やどうやってリサイクルをしているのかについて、明確な答えが帰ってきた事は今まで一度もありません。
わたしは以前カナダのバンクーバーとオーストラリアのアデレードでも暮らしたことがありますが、どちらの国の人々もそれなりに意識は高く、分別もしっかりされていました。
正直、数年前にヨーロッパに旅をしに来て、ドイツ・オーストリアを回った時も今回も目で見る事、周りの状況と世の中で伝えられている事には若干の差があるのは否定できません。
リサイクル先進国と言われるドイツの現状にも疑問に思える事が多くあるのです。
日本はどうでしょうか?
皆さんの住む地域では?
最近はエネルギーへの関心が一番強く、わたしたちが考えなければいけない重要な事だと思います。
大きな変化は急には起こせませんが、小さな変化なら身近から始められます。
その小さな一歩に近いのが、ゴミ問題ではないかなとわたしは思います。
わたしの経験上、日本ではゴミの分別の仕方や回収日などが明記されているものをよく見かけますが、こちらでは全然と言っていい程見たことがありません。
自分で調べなさいという事かもしれませんし、常にコンテナーが用意されているのであまり必要のないものなのかもしれませんが。
とはいえ。自分の出すゴミ。
いくら減らそうとしても、ゴミは毎日出ます。
家庭でリサイクルできないゴミたち。
その行方や行程を知らない、そして正しい捨て方も知らないなんて無責任過ぎる気がしませんか?
資源も捨て方を違えるだけで、リサイクルできないゴミになってしまう事もあります。
きっと誰でも一度は、道端に落ちている空き缶やゴミを見て、何かを考えた事がありますよね?
異国でゴミが氾濫していて驚いた事がある方もいるかもしれません。
あなたは煙草の吸い殻を捨てる時に躊躇した事はありませんか?
緑も資源もエネルギーも、目に見えないものも見えるものも大切にひとつずつ考えて行きたいです。
興味のある方はベルリンのルールを参考までに、(英文)
日本では紙のリサイクル率が高く、リサイクル紙の質が良いと聞きました。
スカンジナビア航空が実践している「グリーンランディング」、
写真(上):コペンハーゲン
写真(中央):ヨーテボリ
写真(下):ベルリン
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