Friday, April 6, 2012

あいだ


窓の外で揺らぐ木々も、風もどことなく甘く生き生きとしています。
春が来ました。

3週間だけ、ちょっと日本に帰って来ました。
久しぶりに会う家族や友達はいつもと変わらず、わたしの知ってるみんなでした。
ありがとう。

長い時間と距離を経て、知ってる人と再び会う事は結構怖かったりします。
人と人との関係はとても曖昧で形のないものだからかもしれません。
人や考え方は小さな切欠で変わるし、わたしたちの意思とは関係なく起こる出来事もたくさんあります。
離れている間に失うもの、得るもの。大切さに気付けるもの。

どこにいても、出会いと別れは悪戯のようにたくさんあるし、淋しさも楽しさも無数にあります。
変わって行くもの、変わらないもの、そのどちらもとても大切でかけがえのないものです。

家族や友達と海を遠く離れて暮らすのはこれで3回目ですが、外に出て行く度にわたしは外国暮らしに向いてないなと痛感します。
ふとした事で自分はこんなにも日本人だったのかと気付かされたり。
日本では当たり前の事が美しく思えたり。恋しくなったり。
何の変哲もない日常はある種の奇跡だったり。

真っ白い画用紙の中のただの小さい点。
時々、線が現れたり他の点とぶつかったりするけど、それもいつの間にか消えて行ったり。

ずっとあると思っていた今日や明日。
この1年で本当に色々な事に気付かされました。

どこへ行ってもわたしは日本人で、わたしはわたし以外の誰にもなれなくて。
難しかったり、簡単だったり。
でも黒と白の間には、灰色があったりするから。
糸がある限り、怖さが優しさで包まれている限り。



たくさん泣いて悩んで、そして笑って。
あの日がわたしたちにくれたものもある筈です。















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