Tuesday, January 24, 2012

緑と湖にめぐまれた甘い国


グリッツィ!
(カタカナ表記だとちょっと自信ないですが、聞こえる音に従うとこれかなと…)

スイス。チーズやチョコレート、またアルプスが有名な国、スイス。
自然が好きなひと、美味しいものを求めるひとにとっては晴らしいところです。
ちょっと周りのヨーロッパ諸国よりは多少物価が高いですが、経験はやっぱりお金には換えられません。(と、旅の途中では自分に言い聞かせることも大切です。)

湖を囲み、アルプスの雪化粧も見渡せる贅沢な街、チューリッヒ。
チューリッヒの街中を歩いていると、きっちりとしたスーツを身に纏った素敵なおじさまやマダムをよく見かけます。
賑わう百貨店内やカフェの中では尚更で少しどきどきしてしまいますが、少し目線を動かせば、ジーパン、スウェット姿で約13フランのハンバーガーを頬張るひともたくさんいます。

ちょっと街を離れれば、道端ですれ違うおばあちゃんや子供がまたグリッツィと笑顔で挨拶をしてくれて、たまにちょっとうるっとしてしまいます。
ひとのあたたかさは美しい。

物価が高いというイメージがあるスイスですが、スーパーなどの価格を見ると東京にちょっと上乗せ程度かなとも思います。
食文化の違いもあるかとは思いますが、物によっては日本より全然お安く手に入る物も多いですし。中でも種類豊富なチーズは見てるだけでワクワクします。
友人によるとお給料の低めのひとでも大体、月に40万くらい(円に換算して)をもらっているという事なので、それを負担に思うのはやはり観光客が主かなと思われます。

公用語の4つあるスイス(独、仏、伊、ロマンシュ語)で、今回私の訪れたチューリッヒ、ルツェルン近郊はその中でもドイツ語圏に属します。
今までにスイスのフランス語圏にも行ったこともありますが、5つの国に囲まれ、国内に色々な言語が存在するっていうのは日本人的にとても興味深いです。
スイスには7人の連邦参事がいるのもそういう背景があるからのようです。

「Merci」と「Sorry」がドイツ語圏にも関わらず頻繁に聞こえてくるチューリッヒ。
子供まで使うので何だかちょっと不思議な感じもしますが、そこはやはりスイス。
他言語国家ならではです。

ベルリンでゆっくりドイツ語の勉強をしてる(つもりの)私ですが、今回はそのためにちょっと切ない思いをしてしまいました。
ベルリンは勿論、ドイツでは「Hallo」という挨拶が好んで使われています。
これは英語の「Hello」と同じですが、微妙に発音が変わります。
一方、ドイツ語圏のスイスでは「Grüezi」(スペルは地方で異なるようですが、今回はこちらを採用。)
ある日スーパーへお買い物に行った私。
レジで並んでいる間に他のお客さんとレジ係の女性を観察していたはずなのですが…いざ自分の順番になった時、咄嗟に出た言葉は「Hallo」でした。
しかし、その瞬間。
今までふんわりと柔らかかかった笑顔はさっと消え、彼女は最後までずっと私の事を訝しげに横目で見ていました…。
スイスジャーマンを母国語とする友人によると、彼の母親も「Hallo」に対しては不快感を抱くそうです。
どうやらスイス人の皆さんにとっては、フレンドリー過ぎる挨拶のようです。

郷に入れば郷に従え。

まさにそれを痛感しました…。
レジ係の方にはとても申し訳ない事をしました。反省。
きっと彼女は家に帰って「失礼な外国人」の話をした事と思います(笑)




日本食の品揃えも素晴らしいデパ地下♥

チューリッヒにある日本のパン屋さん♥

湖畔のみならず、丘から眺める景色も♥




写真:ルツェルン湖(ルツェルン)

No comments:

Post a Comment