交差点で、赤信号を見る人。青信号を見る人。
同じ方向に歩いて行っても、歩幅はばらばらです。
数週間前、日系ブラジル人かと聞かれました。
確かにギリシャで日焼けをして帰ってきたわたしは、そう見えなくもありません。
初対面でしたが、ちょっと面白い質問だなと和みました。
この一ヶ月の間、母が訪ねて来ていたので、色々な街に出掛けました。
フランスとドイツの2カ国、6都市です。
フランス、ディジョンの駅のプラットホームで、心温まる出会いがありました。
スイス人の初老の男性が私たちに日本語で話しかけて来たのです。
驚きつつ、私たち3人はささやかな会話を楽しみました。
日本に住んで長い彼は、お別れの挨拶として最後に横浜土産のおかきを下さいました。
旅の中盤に差し掛かり、ヨーロッパの食べ物に少し疲れ始めていた私と母は、ドイツに向かう列車の中で、それを美味しくいただいたのでした。
フランス、ディジョンの駅のプラットホームで、心温まる出会いがありました。
スイス人の初老の男性が私たちに日本語で話しかけて来たのです。
驚きつつ、私たち3人はささやかな会話を楽しみました。
日本に住んで長い彼は、お別れの挨拶として最後に横浜土産のおかきを下さいました。
旅の中盤に差し掛かり、ヨーロッパの食べ物に少し疲れ始めていた私と母は、ドイツに向かう列車の中で、それを美味しくいただいたのでした。
ドレスデンにいた、ある日の事です。
その日は気温が高く、太陽がジリジリと暑い日でした。
日傘をさす母を見て、2人のドイツ人が言いました。
「見ろよ。雨なんて降ってないのに、傘さしてる奴がいる。馬鹿じゃねーの。」
ドイツ語だったのですが、ドイツ語を勉強している甲斐もあり、私には全てがはっきりとわかりました。
失礼だと怒りがこみ上げるのと同時に、ただ悲しかったです。
ここはあのドイツだというのに。
勿論、こういう事はどこの国でも起こりえます。
日本でも、少なからずあるでしょう。
しかし、暗い過去を持つ国だからこそ学べる事もたくさんある筈です。
勿論、こういう事はどこの国でも起こりえます。
日本でも、少なからずあるでしょう。
しかし、暗い過去を持つ国だからこそ学べる事もたくさんある筈です。
ひとつの言語がわかるようになるというのは、面白くもあり、難しくもあると個人的には思います。
時々、その影の部分にただ疲れてしまう事もあります。
母との旅行中、色々な事がありました。
人々との出会い、楽しい出来事やちょっと困ってしまう事。
変わったお料理に出会ったり、歴史を覗いたり、音楽に触れたり。
目に見えない壁がまだまだあるこの世界ですが、それを越えて旅をする事もできます。
扉を開けたまま耳を澄ませば、小さな音も聞き逃さずにすむかもしれません。
写真、
左:マイセン(工房内)
右:ケルン
No comments:
Post a Comment